地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
途端に、顔を背ける会長。

あたしの笑顔は、そんなに気持ち悪かったですか。

いーですよーだ!

ちゃんと自覚はしてますからね。



「……悪い。俺を庇ったから…」

「え……?」


いきなりの謝罪に、戸惑う。

会長は、あたしが庇ったことで…ケガしたことを悔やんでるみたい。


「気にしないで下さい。避けれなかったあたしが悪いんですから」


こうやって…手当てしてくれたことや、ミルクをくれたことだけで、すごく嬉しい。


そのことを伝えると、少し悲しげに会長は、微笑んだ。


「…明日、病院行くか」

「大丈夫です。このくらいの切り傷、すぐに治りますから」


ホットミルクを飲みながら、会長を安心させるように微笑む。


「………―――っ…」

「会長?」


顔をしかめると、そっとあたしに、手を伸ばしてきた。
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