地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
隙間を作らないくらいに、強く抱きしめられる。
陸の匂いが、鼻をくすぐった。
「……なんで言わねぇんだよ」
「…ごめん……」
「倒れたって聞いて、心臓止まるかと思った」
「…ごめんなさい…」
よく見ると…陸の肩が震えてる。
頬に手を伸ばすと、温かい水が、指先についた。
陸が───泣いてる──…。
「なんで朝…言わなかった?」
「だって……心配させたくないもん…」
「バカが…。泣いてる時点で、心配するっての」
「…泣いてたの…わかったの?」
「当たり前だろーが。なのに、明るく振る舞うし……すべてお見通しなんだよ」
あたしの頬を伝う涙をペロっと舐め取り…顔を覗き込む。
「……いつも言ってんだろ。ちゃんと思ってることは言えって」
「…ごめん………」
ギュッと陸のシャツを握りしめた。
陸の匂いが、鼻をくすぐった。
「……なんで言わねぇんだよ」
「…ごめん……」
「倒れたって聞いて、心臓止まるかと思った」
「…ごめんなさい…」
よく見ると…陸の肩が震えてる。
頬に手を伸ばすと、温かい水が、指先についた。
陸が───泣いてる──…。
「なんで朝…言わなかった?」
「だって……心配させたくないもん…」
「バカが…。泣いてる時点で、心配するっての」
「…泣いてたの…わかったの?」
「当たり前だろーが。なのに、明るく振る舞うし……すべてお見通しなんだよ」
あたしの頬を伝う涙をペロっと舐め取り…顔を覗き込む。
「……いつも言ってんだろ。ちゃんと思ってることは言えって」
「…ごめん………」
ギュッと陸のシャツを握りしめた。