地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
ちょっと悲しい気もするな…。

自室のドアを開け、抱っこした杏と一緒に、中へ入った。


「ほら、寝るぞ」

「……陸しゃんも…一緒……」

「はいはい…寝るから」


杏を俺から引きはがし、ベッドに寝かせる。


「イヤァァァ……抱っこがいい」

「………」


いつになく…甘えっ子だ。

仕方がないので、また抱き上げた。


「ちゅー…して?」

「………」

「あつい……脱ぐ……」

プチン…プチン…とパジャマのボタンを外し始める。


こんな状態の杏を…あと2日は看なきゃいけねぇのか?

完璧生殺しだろ…!!


パジャマの合わせから見えた白い肌の谷間を見て…残り、御祖父様が来るまでの時間…。

理性との闘いを覚悟した。


「ちゅーは?」

「……治ったら、覚悟しろよ」
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