地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
「りーくん…ちゅー…は?」
りーくん!?
俺のことか??
「……しない」
あ゙あ゙ぁ゙ぁぁぁぁ…。
俺が答えた途端…目に涙を溜めて、服を握ってくる。
煽んな。歯止めきかなくなんだよ…。
「昨日……10回しか…してくれなかったもん……」
「………」
その10回……どれだけ理性と闘ってたか、わかってんの?
「…りーくん……ちゅー…」
「はいはい……まったく困った姫様だ」
杏の顎を親指と人差し指で上を向かせて掴み、その濡れた柔らかい唇に…自分のを重ねた。
すぐに…俺の首へ、杏の腕がまわされる。
さっきより……密着する体。
杏の体重のすべてが、俺にのし掛かってくる。
安心しきっているのか、すべてを任せているよう…。