地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
「りー………」
「ん」
抱っこというように、両手を俺へ伸ばしてきた。
杏の背中と後頭部に手をまわし、そのまま唇を重ねる。
「………んっ…!」
僅かに開いた隙間から、舌をねじ込んだ。
それと一緒に……口に含んでいた薬も。
「〜〜〜!」
「飲め」
「〜〜〜〜!!」
薬の存在に気づいた杏の顔が歪む。
一瞬だけ口を離し、水を含んで…もう一度塞いだ。
「……りー………バカ……」
「あ゙!?」
「…ウソついた……」
「はいはい…約束は守ってやる」
ちゃんと飲んだご褒美に、たっぷりと可愛がってやる。
すぐに杏の機嫌は直った。
こんな感じで、2日間の看病が終わった。
この2日で知ったこと。
熱を出した杏は、キス魔でかなりエロくなる。
まぁ……たまには良いかもしれない。