地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
一瞬だった。
声を上げる隙もなかった。
会長は、突然あたしの顎を掴んで上に持ち上げ……
口を塞いだ─────。
頭の中が、真っ白になり…体が硬直する。
目も開いたままで───…目の前には、会長の顔のドアップ。
思考回路が、ショートしたみたいだった。
「……アイツから、必ず奪ってやる。お前のすべても奪ってやるから…覚悟してろ」
口を離すと、そう告げて、プールを出て行く。
「……今のって………キス…?」
誰もいないプールで、ぽつりと呟くあたしの声が響いた。
この日に起きた事件が、またあたしや陸を嵐の中へ引きずり込んで行く。
フツーに過ごしたいだけなのに、どうして…こんなに巻き込まれるのかな……。
声を上げる隙もなかった。
会長は、突然あたしの顎を掴んで上に持ち上げ……
口を塞いだ─────。
頭の中が、真っ白になり…体が硬直する。
目も開いたままで───…目の前には、会長の顔のドアップ。
思考回路が、ショートしたみたいだった。
「……アイツから、必ず奪ってやる。お前のすべても奪ってやるから…覚悟してろ」
口を離すと、そう告げて、プールを出て行く。
「……今のって………キス…?」
誰もいないプールで、ぽつりと呟くあたしの声が響いた。
この日に起きた事件が、またあたしや陸を嵐の中へ引きずり込んで行く。
フツーに過ごしたいだけなのに、どうして…こんなに巻き込まれるのかな……。