地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
時計を見ると、午前2時30分過ぎ……。

さすがに、電話するのは非常識だ。


「とりあえず…血止めをしなきゃ」


恐怖に震える体を奮い立たせて、ひとまず…パジャマを着替えた。

明かりをつけて、キッチンへ行き、水道水で血を洗い流す。


左手首には、醜い傷跡が残った。


右手首の掴まれた跡も、水で洗い流すけど……消えない。

余計に……くっきり…はっきりとしてきた気がする。


「………どうしよう」


水で濡らす度に、体の中から、冷えていってるみたい。


水道水と止めて、床に座り込んだ。


「………怖いよ………陸……」


首につけているネックレスを…パジャマの上から、握りしめる。



恐怖で眠れないまま……夜を明かした。
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