地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
とっさに耳を塞いだ。
柚莉うるさいよ……。
「杏樹!なんでそれを先に言わないの!?」
「え………」
柚莉の部屋が、警察の取調室に変わる。
プールでのことも、根掘り葉掘り聞かれた。
柚莉……あなた警察官に向いてるんじゃないんですか?
「キスされたこと、彼には言ったの?」
「言ってません……」
柚莉の鋭い視線から逃れようと、アイスティーを両手で持ち、カランカランと氷をまわす。
陸には……キスされたことはもちろん、プールに行ったことさえ言ってない。
というかですね。
キスのことも、結構忘れてた。
あたしの頭の中は、『繭』と呼ばれた女の子の夢のことで一杯なんだもん。
「会長も限界なのかもしれないわね」
「限界?」
「好きな子に対する思いよ」
「会長って好きな人いたんだ」
「………」
柚莉うるさいよ……。
「杏樹!なんでそれを先に言わないの!?」
「え………」
柚莉の部屋が、警察の取調室に変わる。
プールでのことも、根掘り葉掘り聞かれた。
柚莉……あなた警察官に向いてるんじゃないんですか?
「キスされたこと、彼には言ったの?」
「言ってません……」
柚莉の鋭い視線から逃れようと、アイスティーを両手で持ち、カランカランと氷をまわす。
陸には……キスされたことはもちろん、プールに行ったことさえ言ってない。
というかですね。
キスのことも、結構忘れてた。
あたしの頭の中は、『繭』と呼ばれた女の子の夢のことで一杯なんだもん。
「会長も限界なのかもしれないわね」
「限界?」
「好きな子に対する思いよ」
「会長って好きな人いたんだ」
「………」