地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
あたしの言葉に、呆れた顔で黙り込む柚莉。
「鈍感すぎるってのも、会長に失礼よ?」
「はい?」
「会長の好きな子って、わからない?」
「うん」
「……はっきりと言われたんじゃないんだから…私が口にすることじゃないわね」
フッとわずかに笑って言うと、柚莉はアイスティーに口をつけた。
それ以降、会長の好きな子については、何も言わなくて…。
あたしはわからないまま。
会長……好きな子いるのに、あたしにキスなんかしちゃだめだよね。
あ、もしかして……あたしが浮き輪から落ちたから、人工呼吸のつもりだったとか?
えーーそこまでするまで溺れたりはしてないと思うんだけど。
会長って仏頂面のわりに、優しいからなぁ~。
助けようとしてくれたのかも。
この前の仮眠室でのことみたいに……眠れなかったあたしを寝付かせてくれた。
ヒンヤリとした会長の手は、すごく安心できたし、心地良かった。
どうしてかな?
「鈍感すぎるってのも、会長に失礼よ?」
「はい?」
「会長の好きな子って、わからない?」
「うん」
「……はっきりと言われたんじゃないんだから…私が口にすることじゃないわね」
フッとわずかに笑って言うと、柚莉はアイスティーに口をつけた。
それ以降、会長の好きな子については、何も言わなくて…。
あたしはわからないまま。
会長……好きな子いるのに、あたしにキスなんかしちゃだめだよね。
あ、もしかして……あたしが浮き輪から落ちたから、人工呼吸のつもりだったとか?
えーーそこまでするまで溺れたりはしてないと思うんだけど。
会長って仏頂面のわりに、優しいからなぁ~。
助けようとしてくれたのかも。
この前の仮眠室でのことみたいに……眠れなかったあたしを寝付かせてくれた。
ヒンヤリとした会長の手は、すごく安心できたし、心地良かった。
どうしてかな?