地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ

しばらく歩いて、陸の家に着いた。

相変わらず豪華で、綺麗な豪邸。

ちゃんとエスカレーターも動いてた。


お手伝いさん達に、挨拶をして……陸の自室へ向かう。


静かにドアをノックした。


「はい」

いつもと変わらない声。

だから、余計に心が真っ黒くなっていくんだ。



ガチャ………。


ゆっくりとドアを開ける。



「やっと来たか。遅ぇんだよ……いつまで待たせるんだ」

「………ごめん」


いつもと変わらない表情。

また、黒くなった。