地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
抱きまくらのように、陸に抱きしめられ…ベッドに寝てるあたし。


「……お前…夏休み寝てばっかりなんだろ?」

「…違うもん」


むしろ…その逆だよ。

安眠なんて……ほとんどない。

眠ったら、あの夢がまた始まるだけ……。


だが、陸に言うつもりはない…。



起き上がろうとすると、両手を絡められて…口を塞がれた。

抵抗することもなく、されるがまま。

息が上がるほど、深いモノをで…ようやく離れた時、陸の表情はもうその気だった。



ひとつ…確かめたい。

この答えで……これからのことを考えよう。



陸に微笑みながら、ひとつ尋ねる。


「ねぇ……先週の日曜日、仕事してた?」


二宮さんと会ってた日のこと、あたしに隠す?

それとも話してくれる?
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