地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
いつもと変わらないじゃない。

今までと同じじゃん。

陸に抱かれることなんて。


「……もう杏不足…充電切れ…」

そう呟くと、あたしの首筋に顔を埋める。


もう……本音なのか、ウソなのかわからない。

たぶん、本音ではないんだろう。


あたしは……ただ陸の性欲を満たすためだけのモノ。

もう………どうでも良い。


あたしの服の中で、暴れ出す陸の手。

服のボタンを外され……身につけていたモノすべてを取られた。

一糸まとわず…陸に曝した肌。


気持ちがあるのと、ないのでは…全然違うんだね。

今まで、気持ちいいと思ってた行為も……すべて嫌になってきた。


“早く終わって欲しい”


行為中……ずっとそう思ってた。

けど、陸がそんな簡単に離してくれることはなく───……。

何度も触られて……泣きそうになった頃に終わった。
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