地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
会長に話していくにつれて…心が少しだけ軽くなる気がしていた。
腕の傷と手形のこと。
毎晩の夢のこと。
二宮さんのこと。
陸のこと。
会長は、ただ黙って…あたしを見つめたまま聞いてくれた。
「他人に話せば……少しは楽になるだろ」
それだけしか言わなくて…あたしのことを肯定も否定もしなかった。
「今、どうして欲しい」
「………」
話し終えた後に、突然問い掛けられる。
「…どうしたい」
「………」
優しい目のまま…あたしの頭を撫でた。
「……頼れ」
「………っ……」
会長の声が、涙腺を崩す。
ぽろぽろと今まで我慢していた涙が頬を伝った。
「ようやく泣いたな」
フッと笑った会長に、優しく抱き寄せられる。
腕の傷と手形のこと。
毎晩の夢のこと。
二宮さんのこと。
陸のこと。
会長は、ただ黙って…あたしを見つめたまま聞いてくれた。
「他人に話せば……少しは楽になるだろ」
それだけしか言わなくて…あたしのことを肯定も否定もしなかった。
「今、どうして欲しい」
「………」
話し終えた後に、突然問い掛けられる。
「…どうしたい」
「………」
優しい目のまま…あたしの頭を撫でた。
「……頼れ」
「………っ……」
会長の声が、涙腺を崩す。
ぽろぽろと今まで我慢していた涙が頬を伝った。
「ようやく泣いたな」
フッと笑った会長に、優しく抱き寄せられる。