地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
さっきから…ずっとイヤだった甘い香水の移り香。
陸の匂いをつけられた自分の体が、イヤでイヤでたまらなかった。
会長に抱き寄せられたことで、甘い香水とは全く逆の爽やかなシトラスミントの香りが漂う。
「……こんなに壊れるまで、我慢するな」
硬い胸板に顔をうずめると、耳元で諭すように囁かれた。
キュッと会長の服を握る。
「…仕事してたって、お前はまだ高3だ。大人びる必要はねぇよ」
「………」
「無理するな」
優しい手つきで、壊れ物のように触れてくる会長。
ちょっとだけ…黒くなった心が、元に戻った。
「……かい…ちょ……」
「ん」
「……傍に……いて……」
「ん。…ずっといてやる」
柔らかい声の返事が聞こえたと思うと…強く抱きしめられる。
自然と…あたしも、会長の背中に腕をまわした。
陸の匂いをつけられた自分の体が、イヤでイヤでたまらなかった。
会長に抱き寄せられたことで、甘い香水とは全く逆の爽やかなシトラスミントの香りが漂う。
「……こんなに壊れるまで、我慢するな」
硬い胸板に顔をうずめると、耳元で諭すように囁かれた。
キュッと会長の服を握る。
「…仕事してたって、お前はまだ高3だ。大人びる必要はねぇよ」
「………」
「無理するな」
優しい手つきで、壊れ物のように触れてくる会長。
ちょっとだけ…黒くなった心が、元に戻った。
「……かい…ちょ……」
「ん」
「……傍に……いて……」
「ん。…ずっといてやる」
柔らかい声の返事が聞こえたと思うと…強く抱きしめられる。
自然と…あたしも、会長の背中に腕をまわした。