地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
玄関を見た瞬間。
「あ……」と思った。
あたし…そう言えば、会長の家に来たことある。
4月の始め、公園で泣いてた飛鳥君を送り届けに。
周りが暗かったことと、会長=飛鳥君のお兄ちゃんという公式が、頭になかった。
パタパタパタパタ…………。
スリッパでこちらへ来る音が聞こえる。
「蓮~~?帰ってきたの~~?」
間延びした落ち着いた声の主が玄関に現れた。
「・・・・キャアアアアア!?」
現れたのは、会長のお母様の菫さんで。
未だに会長から、おんぶされているあたしの顔を見て悲鳴を上げる。
なんかちょっと・・・悲しいような。
「菫?」
「ママ?」
菫さんの悲鳴を聞いたのか、奥の部屋から男の人と飛鳥君が玄関の方へやって来た。
「・・・え?」
あたしを見た男の人が、目を丸くする。
「あ……」と思った。
あたし…そう言えば、会長の家に来たことある。
4月の始め、公園で泣いてた飛鳥君を送り届けに。
周りが暗かったことと、会長=飛鳥君のお兄ちゃんという公式が、頭になかった。
パタパタパタパタ…………。
スリッパでこちらへ来る音が聞こえる。
「蓮~~?帰ってきたの~~?」
間延びした落ち着いた声の主が玄関に現れた。
「・・・・キャアアアアア!?」
現れたのは、会長のお母様の菫さんで。
未だに会長から、おんぶされているあたしの顔を見て悲鳴を上げる。
なんかちょっと・・・悲しいような。
「菫?」
「ママ?」
菫さんの悲鳴を聞いたのか、奥の部屋から男の人と飛鳥君が玄関の方へやって来た。
「・・・え?」
あたしを見た男の人が、目を丸くする。