地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
あたしのは、白地にパステルカラーの朝顔柄で、帯はパステルピンク。


「朝顔柄なんて…初めて着た…」

「未子カワイイ♪」

零ちゃんとありさちゃんに褒められて、お世辞だとわかってても嬉しかった。


何故か。

会長が、あたしの隣で仏頂面ではなく……頬を赤く染めている。

口も開いちゃってるし…。

変な会長だ。


「会長?どうしたんですか?」

「………別に」


下から顔を覗き込むとプイッと…背けられた。

なんか……ちょっとショック。


「………八岐大蛇のバカ」

「あ゙?」


小さな声で言ったのに…地獄耳の会長には聞こえたらしい。

いつものように睨まれる。


「今……地獄耳って言ったな」

「聞こえてたんですか!?ヒイッ」


黒いオーラを出し始めた八岐大蛇から、少し離れようとした。
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