地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
しかし。

八岐大蛇は……蛇の妖怪なので、たやすくあたしを捕まえる。


「……バカが。俺から逃げられると思うな」

「ヒイッ!!」

ギロっと睨まれ、左手を握られた。



「………イヤか」


一瞬…優しい目になった会長に尋ねられる。

たぶん…あたしが、飛鳥君に手首を掴まれて泣いたから気にしてくれてるんだろうな。


「…会長なら……平気」


ニコッと微笑み返して、会長の手を握りしめた。


大丈夫……会長なら触られても平気だもん。

震えとかはないし……大丈夫。


「……あらあら、いつの間に?」

「これは驚いたな」


後ろから零ちゃんと西国君の話し声が聞こえて、会長と一緒に振り返る。

2人…いや、ありさちゃんも入れて3人か。

ずっと会長を見て…ニヤニヤしていた。


会長は舌打ちをしてたけど…あたしは何のことか、わからなかった。
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