地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
なにっ!?

声が聞こえなくなったと同時に…頭痛は治まり、パッと立ち上がる。


「おいっ!大丈夫なのか?」

「あ……はい」

会長に頷いて、悲鳴の聞こえた教室内の窓へと駆け寄った。



「え?」

「なんだ・・・?」


会長と2人で、目を見張る。

あたし達の視線は、下の生徒昇降口。



スーツを着たサラリーマン風の男が、刃物を振り回していた。


「全員、校舎内に入りなさい!」

「警察を!」

「警備員は何をしているんだ!」


学園の先生達が、生徒達を避難させようと必死で叫んでる。


「あのままじゃ……先生達も危ない」

行かなきゃ。

学園を守ることが、あたしの仕事だ。


昇降口へ向かおうとした瞬間、手を掴まれた。


「行くな。あぶないだろ!」

「かい……ちょ」


真剣な目で、あたしを見てる。






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