地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
運動神経は、お父さんに似て結構良いから…難無く3階から着地。
「よ、吉川さん!?」
先生達の驚く声が背後でする。
あたしの目線の先にいるのは、零ちゃんと男だけ。
男は、刃物を零ちゃんの鼻先に突き付けていた。
慎重にやらないと…零ちゃんが危ない。
すると。
突然……男があたしを見た。
「………み〜つけた……」
ニヤリッと気持ち悪い笑い方。
全身に鳥肌が立つ。
「……探したよ……杏樹ちゃん」
なんで…あたしの名前を知ってるんだろう?
東雲で、本名を知ってるのは…ごくわずかなのに。
まず…あたしが東雲にいることを知ってる人も少ない。
「早く逝こうよ。待ってるんだ……化け物同士、仲良くしよう?」
目の前にいるのは、大人の男。
なのに、声は“繭ちゃん”だ。
「よ、吉川さん!?」
先生達の驚く声が背後でする。
あたしの目線の先にいるのは、零ちゃんと男だけ。
男は、刃物を零ちゃんの鼻先に突き付けていた。
慎重にやらないと…零ちゃんが危ない。
すると。
突然……男があたしを見た。
「………み〜つけた……」
ニヤリッと気持ち悪い笑い方。
全身に鳥肌が立つ。
「……探したよ……杏樹ちゃん」
なんで…あたしの名前を知ってるんだろう?
東雲で、本名を知ってるのは…ごくわずかなのに。
まず…あたしが東雲にいることを知ってる人も少ない。
「早く逝こうよ。待ってるんだ……化け物同士、仲良くしよう?」
目の前にいるのは、大人の男。
なのに、声は“繭ちゃん”だ。