地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
家の車を走らせて、着いたのはこの前…杏が倒れたときに、運び込まれた総合病院。
走って、時間外受付に行き、杏がいる場所を聞く。
「どういうご関係の方ですか?」
「彼氏です!」
不審そうな目で見られて、ちょっと苛立った。
「救命の方ですよ」
受付の女性の声も半分しか聞かずに、病院内を走る。
案内板に沿って、たどり着いた。
近くにいた看護師に、尋ねると……ICUに案内される。
一般病棟でないってだけで、足が震えた。
東雲での事件だったため、杏の友達は誰も来ていない。
親父さん達にも連絡を取ったが、海外にいるため今すぐには来れないらしい。
俺に、杏のすべてを任せられた。
1番…家族に近い俺が来たので、主治医から説明を受けることになった。
小さな会議室のような部屋に通される。
「色々とご事情があられるそうで、彼女は神崎杏樹さんで間違いないですよね?」
ひげを生やした50歳くらいの男性医師。
肯定とするように、頷いてみせた。
「刃物で数カ所を刺されて、何とか一命を取り留めました」
どんなに痛かっただろうと考えると、犯人に対して怒りを覚える。
「しかし、まだ油断は出来ません。今夜が…山場でしょう………」
目頭が熱くなった。
走って、時間外受付に行き、杏がいる場所を聞く。
「どういうご関係の方ですか?」
「彼氏です!」
不審そうな目で見られて、ちょっと苛立った。
「救命の方ですよ」
受付の女性の声も半分しか聞かずに、病院内を走る。
案内板に沿って、たどり着いた。
近くにいた看護師に、尋ねると……ICUに案内される。
一般病棟でないってだけで、足が震えた。
東雲での事件だったため、杏の友達は誰も来ていない。
親父さん達にも連絡を取ったが、海外にいるため今すぐには来れないらしい。
俺に、杏のすべてを任せられた。
1番…家族に近い俺が来たので、主治医から説明を受けることになった。
小さな会議室のような部屋に通される。
「色々とご事情があられるそうで、彼女は神崎杏樹さんで間違いないですよね?」
ひげを生やした50歳くらいの男性医師。
肯定とするように、頷いてみせた。
「刃物で数カ所を刺されて、何とか一命を取り留めました」
どんなに痛かっただろうと考えると、犯人に対して怒りを覚える。
「しかし、まだ油断は出来ません。今夜が…山場でしょう………」
目頭が熱くなった。