地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
診断結果を聞き終わって、杏のいる病室へ向かう。
「……陸君」
杏の親父さんから…呼び止められた。
ゆっくりと振り向く。
「…すまない。杏樹が、こんなことになってしまって……」
“申し訳ない”と頭を下げられた。
さすがに……「良いんですよ」とは、言えない。
今は……泣きたいくらいだ。
「…事件の被害者達は全員、1番大切な人が見えなくなっている。高瀬君に甘えても、本当に思ってるのは…陸君なんだから、あまり落ち込まないでくれ」
親父さんには、何も返せず…頭を下げることしか出来なかった。
「杏樹は……何か、呪いのようなものを掛けられているようじゃ」
「え……」
御祖父様の言葉に顔を上げる。
杏が……呪われてる?
誰に……?
「……陸君」
杏の親父さんから…呼び止められた。
ゆっくりと振り向く。
「…すまない。杏樹が、こんなことになってしまって……」
“申し訳ない”と頭を下げられた。
さすがに……「良いんですよ」とは、言えない。
今は……泣きたいくらいだ。
「…事件の被害者達は全員、1番大切な人が見えなくなっている。高瀬君に甘えても、本当に思ってるのは…陸君なんだから、あまり落ち込まないでくれ」
親父さんには、何も返せず…頭を下げることしか出来なかった。
「杏樹は……何か、呪いのようなものを掛けられているようじゃ」
「え……」
御祖父様の言葉に顔を上げる。
杏が……呪われてる?
誰に……?