地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
ベッドの隣に立つ会長が、杏を抱き寄せて……上から口を塞ぐようにキスしてる。
病室には俺達以外に、誰もいなかった。
入口のドアを開けたところで、2人を見たまま固まってしまう。
俺がいることに全く気がついてない。
コイツら……出来てんのか?
出来てんだから……キスしてるんだよな。
この2年間。
ずっと……杏だけを見てきた。
アイツが簡単に男と遊んだり、体を許すようなマネをしないことくらい……充分承知だ。
「……っやぁ……かいちょ……」
会長が離れようとすると、ギュッと制服を握りしめて抱き着く。
「キス魔」
「ゔ〜〜……まだ……」
甘えてねだる杏に、また口を塞ぐヤツ。
完全に2人だけの世界。
静かに……病室を出た。
病室には俺達以外に、誰もいなかった。
入口のドアを開けたところで、2人を見たまま固まってしまう。
俺がいることに全く気がついてない。
コイツら……出来てんのか?
出来てんだから……キスしてるんだよな。
この2年間。
ずっと……杏だけを見てきた。
アイツが簡単に男と遊んだり、体を許すようなマネをしないことくらい……充分承知だ。
「……っやぁ……かいちょ……」
会長が離れようとすると、ギュッと制服を握りしめて抱き着く。
「キス魔」
「ゔ〜〜……まだ……」
甘えてねだる杏に、また口を塞ぐヤツ。
完全に2人だけの世界。
静かに……病室を出た。