地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
クスクスと笑う。
反対に、俺の体からは血の気が引いていくのを感じた。
杏の余命があと3週間?
ウソだ。
そんなわけない。
「ウソだと思ってるんでしょ?本当だよ、あんじゅちゃんはあと余命3週間」
“もっと早く死んでほしい?”
俺にはそう聞こえる。
「わたし、あんじゅちゃんが欲しいんだ。黄泉の世界に連れていっても良いでしょ?」
そんなん……「はい、どうぞ」って言うわけねぇ。
大事な宝物を簡単に渡すかよ。
「あんじゅちゃんは、来てくれるんだって。おにいちゃん……良いでしょ?」
「やらねぇ」
「もう遅いよ。3週間後、迎えに来るから」
それだけ言うと、スーッと繭は掻き消える。
「……また……増えた……」
杏の右腕に、ひとつ赤い手形をつけて。
反対に、俺の体からは血の気が引いていくのを感じた。
杏の余命があと3週間?
ウソだ。
そんなわけない。
「ウソだと思ってるんでしょ?本当だよ、あんじゅちゃんはあと余命3週間」
“もっと早く死んでほしい?”
俺にはそう聞こえる。
「わたし、あんじゅちゃんが欲しいんだ。黄泉の世界に連れていっても良いでしょ?」
そんなん……「はい、どうぞ」って言うわけねぇ。
大事な宝物を簡単に渡すかよ。
「あんじゅちゃんは、来てくれるんだって。おにいちゃん……良いでしょ?」
「やらねぇ」
「もう遅いよ。3週間後、迎えに来るから」
それだけ言うと、スーッと繭は掻き消える。
「……また……増えた……」
杏の右腕に、ひとつ赤い手形をつけて。