地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
ぽろぽろと頬を雫が伝う。
ソファーに横になり、膝にかけていたブランケットで顔を覆った。
「…………りー……」
名前を呼んでみても、静かな病室には返してくれる人はいない。
静かに泣きながら、その場で眠りに落ちた。
夢を見た。
繭ちゃんのことじゃなくって……この部屋での夢。
誰かが入ってきて、あたしを見てため息をついてる。
“「風邪引くだろ」”
そういうと、ソファーから持ち上げてお姫様抱っこをされた。
たくましい腕に抱き抱えられて、すごく安心する。
けど……すぐにその温もりは離れてしまい、ベッドに寝かせられた。
“「あと3日待ってろ」”
そう言って髪を撫でると、病室を出て行く。
夢なのか、現実なのか……判断がつかなかった。
ソファーに横になり、膝にかけていたブランケットで顔を覆った。
「…………りー……」
名前を呼んでみても、静かな病室には返してくれる人はいない。
静かに泣きながら、その場で眠りに落ちた。
夢を見た。
繭ちゃんのことじゃなくって……この部屋での夢。
誰かが入ってきて、あたしを見てため息をついてる。
“「風邪引くだろ」”
そういうと、ソファーから持ち上げてお姫様抱っこをされた。
たくましい腕に抱き抱えられて、すごく安心する。
けど……すぐにその温もりは離れてしまい、ベッドに寝かせられた。
“「あと3日待ってろ」”
そう言って髪を撫でると、病室を出て行く。
夢なのか、現実なのか……判断がつかなかった。