地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
恥ずかしい!恥ずかしい!!

降ろしてもくれないし、この場にいるのも痛い。


「もう大丈夫なの?」

パタパタとお母さんが、あたし達の傍まできた。

「うん…………」

顔が赤いので、うずめたまま頷く。


「解けたと思いますよ、あれは」

陸が、ニッコリと微笑みかけた。


「…………っっ……ありがとう」

お母さんの涙ぐむ声が聞こえる。


「何か食べさせたいんで、用意してもらえますか? リンゴとか……」

「わかったわ」

そう言って、キッチンの方へ行った。

すり下ろしたリンゴを準備してくれるらしい。


部屋まで持ってきてくれるよう頼んで、リビングをあとにする。




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