地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
『鶴と亀が滑った――――』
『後ろの正面だあれ――――?』
「あれ……終わった……?」
童謡が終わったので、また歩き出す。
『ねぇ、お姉ちゃん………』
「へ……?」
鈴のような可愛いらしい女の子の声が聞こえ、足を止める。
振り返ると――――…
小さくて可愛らしい女の子が立っていた。
『お姉ちゃん………いっしょに遊ぼうよ……』
「え……もう夜遅いから帰った方が………」
少女は女の子と同じ背丈まで屈み込み、諭すように話し掛ける。
『遊んでくれないなら――――』
ニヤリッと女の子が笑った――
ザクッ―――――……。
少女の視界は
真っ赤に染まった――――――…