地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
たくさんのプリントの中で見つけたモノ。

それに目を通した。

「陸……これ…………」

「あぁ、見舞いに行かなかった2週間、ずっと調べてた」


あたしの隣に座り直して、横から覗き込む。

え……? 陸が調べてくれたの?

ジッとその横顔を見つめた。


「なに?」

「これ陸が集めてくれたの?」

「そうだけど? どうかしたのか?」


何ともないというような表情。

絶対に大変だったと思うのに。


「ありがとう……っ……」

「どういたしまして。さすが、杏の彼氏だろ?」


これから、あたしに必要であろう情報を先に集めて置いてくれてた。

たぶん、じいちゃん達に言われたんじゃなく、自分から。

あたしには時間がないと、わかってくれていたからだよね。


「うん、さすがあたしの彼氏様だよ」


ギュッと大好きの意味を込めて、抱きついた。














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