地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
全部終わったら、泰造さんに掛け合ってみようかな?

刺されたのは、事実だけど……あまりにもかわいそうだよ。

利用されただけなんだから。


よし、じいちゃん達にもお願いしてみよう。

きっと、なんとかしてくれるはず。




自分の席について、教科書を机の中に入れた。

そろそろHRが始まる。



その時。



「み、未子!?」

「へ?」

「みーちゃん!」

「にょわっ!?」


音にすると、ダダダダダダ……!

教室の入口から、一目散にあたしのところへ駆け寄って来た。


2人から同時に、抱きしめられる。


「ぐぇっ……」

遠慮なしの力に、息が詰まった。


こ、この人達は……手加減というものを知らないのかね!?


「み゛〜ぢゃん゛!」

「みこ〜〜〜!!」

教室ということを忘れて、ワンワン泣き出す。
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