地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
†閻魔大王と八岐大蛇
その時、思ったのは。
「あ、忘れてた」
今、教室にいること。
生徒達が見ていること。
室内は、ちょっと惨状であること。
「杏樹っ!?」
あたしの本当の名前をこの学園で呼ぶのは、1人しかいない。
酷く慌てた様子で。
心配でたまらなかったという目で。
教室の中に、会長が入ってきた。
繭ちゃんを抱き上げたまま、体ごと彼の方を向く。
「杏樹! 何があったんだ?」
見鬼のない会長が、繭ちゃんを凝視していた。
まだまだ妖気は強かったみたい。
「ん~~? 友達になってました」
聞かれたことに忠実に答える。
うん、そう答えるしかない。
調伏をしてたわけじゃないし。
今から、この子をする気も起こらないしね。
「あ、忘れてた」
今、教室にいること。
生徒達が見ていること。
室内は、ちょっと惨状であること。
「杏樹っ!?」
あたしの本当の名前をこの学園で呼ぶのは、1人しかいない。
酷く慌てた様子で。
心配でたまらなかったという目で。
教室の中に、会長が入ってきた。
繭ちゃんを抱き上げたまま、体ごと彼の方を向く。
「杏樹! 何があったんだ?」
見鬼のない会長が、繭ちゃんを凝視していた。
まだまだ妖気は強かったみたい。
「ん~~? 友達になってました」
聞かれたことに忠実に答える。
うん、そう答えるしかない。
調伏をしてたわけじゃないし。
今から、この子をする気も起こらないしね。