地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
繭ちゃんを抱っこしていたのに、彼女は危険を感知したのか、ピョンとあたしの腕から飛び降りる。
「おにいちゃん?」
大きな瞳が、上を見上げた。
あたしの後ろにいる人物に。
胸の下に腕をまわして、あたしを持ち上げてる。
甘い香水の香りが鼻をかすめた。
「軽っ。まだ体重戻ってねぇな」
耳元で囁くように言われる。
東雲学園の正門。
生徒会がいるおかげで、たくさんの野次馬がいる。
みんな、差はあるけど、「お金持ち」には違いない。
当然、あたしを持ち上げてる彼のことも知ってる。
なんてったって。
日本一有名な大企業・滝本財閥の御曹司ですから。
「あれって、滝本様!?」
「ご子息に間違いない!」
「キャア~陸様だわ~」
学園のお嬢様達は大騒ぎ。
目がハートだ。
生徒会がいるだけでも、うるさかったのに。
もっと、騒がしくなってしまった。
「おにいちゃん?」
大きな瞳が、上を見上げた。
あたしの後ろにいる人物に。
胸の下に腕をまわして、あたしを持ち上げてる。
甘い香水の香りが鼻をかすめた。
「軽っ。まだ体重戻ってねぇな」
耳元で囁くように言われる。
東雲学園の正門。
生徒会がいるおかげで、たくさんの野次馬がいる。
みんな、差はあるけど、「お金持ち」には違いない。
当然、あたしを持ち上げてる彼のことも知ってる。
なんてったって。
日本一有名な大企業・滝本財閥の御曹司ですから。
「あれって、滝本様!?」
「ご子息に間違いない!」
「キャア~陸様だわ~」
学園のお嬢様達は大騒ぎ。
目がハートだ。
生徒会がいるだけでも、うるさかったのに。
もっと、騒がしくなってしまった。