地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
というか、なんでここに陸がいるのよ!
会うのは、月曜日と言ってなかったっけ?
そ、その前にまず。
「ちょっと! 降ろしてよ」
相変わらず、抱っこ?している陸に頼んでみる。
「あ?」
あ?じゃないでしょ!
このバカは、そう答えたまま降ろしてくれない。
それどころか、会長を睨み付けてる。
変なこと言わないでよ!? 色んな人がいるんだから!
「どうも、うちの杏樹がお世話になりました」
ニッコリと会長に向かって、笑顔でお礼を言った。
「別に。これからも俺が世話して良いんだけど」
フッと挑発するように陸を見る。
なんだか、2人の間に火花があるように感じるのは……あたしだけですかね?
閻魔大王と八岐大蛇が……。
「ご心配なく、コイツのすべてを知ってるのは俺だけなんで」
ひょいっと子どもを抱きかかえるように、あたしを抱き直した。
その言葉は、「会長の世話は必要ない」と、言ってるみたいで。
“絶対に渡さない”
陸の腕から、そんな思いが伝わって来る。
「次泣かせたら、今度こそもらうから」
「あ~? 今夜泣かせるけど? ベッドの中で」
サラッと言ったこの変態バカ殿様。
あたしの顔は真っ赤に染まった。
会うのは、月曜日と言ってなかったっけ?
そ、その前にまず。
「ちょっと! 降ろしてよ」
相変わらず、抱っこ?している陸に頼んでみる。
「あ?」
あ?じゃないでしょ!
このバカは、そう答えたまま降ろしてくれない。
それどころか、会長を睨み付けてる。
変なこと言わないでよ!? 色んな人がいるんだから!
「どうも、うちの杏樹がお世話になりました」
ニッコリと会長に向かって、笑顔でお礼を言った。
「別に。これからも俺が世話して良いんだけど」
フッと挑発するように陸を見る。
なんだか、2人の間に火花があるように感じるのは……あたしだけですかね?
閻魔大王と八岐大蛇が……。
「ご心配なく、コイツのすべてを知ってるのは俺だけなんで」
ひょいっと子どもを抱きかかえるように、あたしを抱き直した。
その言葉は、「会長の世話は必要ない」と、言ってるみたいで。
“絶対に渡さない”
陸の腕から、そんな思いが伝わって来る。
「次泣かせたら、今度こそもらうから」
「あ~? 今夜泣かせるけど? ベッドの中で」
サラッと言ったこの変態バカ殿様。
あたしの顔は真っ赤に染まった。