地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
あたしの作り方を見て、自分も真似る。
それの繰り返し。
1人でまた繭ちゃんが、折りはじめた。
あたしに見せてくれるみたい。
穏やかに過ごしてたのに、部屋の中に1人だけ不満げな顔をしたヤツがいた。
「…………杏」
「ん?」
繭ちゃんから目をそらして、名前を呼ばれた方向を見る。
そこには…………なぜだか拗ねた表情の陸。
「なあに? どうかしたの?」
「繭ばっかり……杏を独占してんじゃねぇか」
「はい?」
繭ちゃんがあたしを独占してる?
意味わかんない。
「何訳のわからないことを言っ……」
最後まで言い終わらないうちに、膝に何かが倒れ込んできた。
「ひざ枕しろ」
「……はいはい」
不機嫌になっちゃった陸の頭を、昼休みが終わるまで撫で続ける。
それの繰り返し。
1人でまた繭ちゃんが、折りはじめた。
あたしに見せてくれるみたい。
穏やかに過ごしてたのに、部屋の中に1人だけ不満げな顔をしたヤツがいた。
「…………杏」
「ん?」
繭ちゃんから目をそらして、名前を呼ばれた方向を見る。
そこには…………なぜだか拗ねた表情の陸。
「なあに? どうかしたの?」
「繭ばっかり……杏を独占してんじゃねぇか」
「はい?」
繭ちゃんがあたしを独占してる?
意味わかんない。
「何訳のわからないことを言っ……」
最後まで言い終わらないうちに、膝に何かが倒れ込んできた。
「ひざ枕しろ」
「……はいはい」
不機嫌になっちゃった陸の頭を、昼休みが終わるまで撫で続ける。