地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
コイツ!!

繭ちゃんを柚莉のところへ行かせて、2人っきりになるつもりだ!


「繭ちゃんっ……陸の言うことなんて……」


“聞かなくて良いよ!”

と伝えたかったのに。



「うん、わかった」

コクリとうなずいて……作った折り紙を持ったまま、この部屋から出て行った。


パタパタと廊下を走る足音が聞こえる。


ウソでしょう〜〜〜!?


「……やっと、2人っきりになったな?」

「ちょっ……どこ触っ……」

「午後の授業は出れないと思え」


閻魔大王が妖艶に微笑んだ。


「まっ……待って……」

「無理。俺を放置するから悪い」


ちょっ……繭ちゃんと遊んだだけなのに!



「はい、ご開帳♪」


暴走した閻魔大王は、予告通り……午後の授業を受けさせなかった。
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