地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
あたしも一応、その血を引いてるため、ある程度は出来るんだよね。


いざとなったら、ちょっと術を使いますよーだ!


「あたし“兵隊さん”だから大丈夫♪」

「…………。」



なにやら複雑な表情の陸クン。


「無自覚って……最強だよな…」

「はい?」

「……夜中、絶対に外に出るんじゃねーぞ」

「えぇ――…散歩が出来なくなる……」

「あ゛?」

「しゅみましぇん……出ません」



陸はあたしの方を向いているから、他校の人には見えてないんだけど……。


あまりの形相で睨まれたため、仕方なく頷いた。




しかし。



昨夜起きた事件が、


またもや……
あたし達2人を振り回し



これから先の学園生活を180度変えてしまうことになるとは、



この時はまだ思いもしなかった。
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