地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
あたしの目の前まで来ると、一度頭を撫でて……柔らかく微笑む。
“もう大丈夫”
そう言ってくれたような気がした。
「り、陸っ! ち、違うのよ!?」
「何がです?」
口元は笑みを浮かべてるけど、目が笑ってない。
相当……怒ってる。
「私、彼女に何も言って……」
“ない”って言おうとしたんだと思う。
だけど。
陸が彼女に向かって、何かプリントの束みたいなモノを見せて、言葉を遮った。
「……何もしてないと、これでも言えますか?」
「……っ!?」
二宮さんの顔が青ざめていく。
陸が見せたモノ。
それは───。
「全部で、12000通以上の暴言メール。これを見ても、彼女には何もしてないと言えますか?」
あたしの携帯に送られてきたメールのコピー。
“もう大丈夫”
そう言ってくれたような気がした。
「り、陸っ! ち、違うのよ!?」
「何がです?」
口元は笑みを浮かべてるけど、目が笑ってない。
相当……怒ってる。
「私、彼女に何も言って……」
“ない”って言おうとしたんだと思う。
だけど。
陸が彼女に向かって、何かプリントの束みたいなモノを見せて、言葉を遮った。
「……何もしてないと、これでも言えますか?」
「……っ!?」
二宮さんの顔が青ざめていく。
陸が見せたモノ。
それは───。
「全部で、12000通以上の暴言メール。これを見ても、彼女には何もしてないと言えますか?」
あたしの携帯に送られてきたメールのコピー。