地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
甘い声が、理性を徐々に崩していく。

下着のホックを外して、また触れた。


「……っっ……やぁっ……」

「やめてほしいんだ?」

行為のすべてをストップさせる。


すると、ブルブルと顔を横に振って嫌がった。


「イヤならやめるけど?」

「……ヤじゃないよ、して?」


俺の首に両腕を回して、抱き着き……耳元で囁く。


“「気持ち良すぎて……どうにかなっちゃいそうなんだもん」”



……また心臓を壊された。

もう手加減しねぇ……。


本当に今日は、朝まで離れられないかもしれない。


と思った時。



「あーちゃ〜〜ん!」



「「は!?」」



部屋の外……ホテルの廊下から、繭の声が聞こえた。
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