地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
*最終章*

†エピローグ

――杏樹Side――


時は流れて……4月。


あたしは、無事に松沢学園を卒業した。


そして、第一志望だった大学に合格!


晴れて、女子大生になります。


今日は、その大学の入学式なんだけど……。


「あーちゃん、あっちだよ?」

「え゙、また間違えた……」


繭ちゃんに、道案内されながら行かないと着けない始末。


ホントにあたし……よく大学受かったよね。


「あーちゃん、方向音痴だね」

「……アハハ……」


繭ちゃんに言われても、何も言い返せない。

なんとか大学の正門に着き、心底ホッとする。

道を覚えて帰らなきゃ……。


「早く行こう?」

急かされて、構内に入ろうとした瞬間。


「おっせぇー……お前は、ホントに今日から大学生かよ?」


多少ムカつくけど、愛しい声が聞こえた。
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