地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
小さな魚達が、クルクルと泳ぎまわってる。
二人とも無言で眺めているけど、手だけは、しっかりと握っていた。
ぎゅっと握ると、同じくらいの力で握り返してくれる。
言葉とかはないけど……隣にいてくれるだけで、すごく安心した。
「杏……」
「なあに?」
「これから…進路どうすんの?」
静かにゆっくりと落ち着いた声で尋ねられる。
進路……かぁ………。
もう高3だもんね。
いよいよこれからの道を決めなきゃいけない。
「お父さん達の会社を継ぎたいから、大学に行くよ」
「どこ?」
「お父さんの母校……T大。」
先生達にも勧められている大学。
会社継ぐなら、T大出てた方が良いかなって思うんだ。
二人とも無言で眺めているけど、手だけは、しっかりと握っていた。
ぎゅっと握ると、同じくらいの力で握り返してくれる。
言葉とかはないけど……隣にいてくれるだけで、すごく安心した。
「杏……」
「なあに?」
「これから…進路どうすんの?」
静かにゆっくりと落ち着いた声で尋ねられる。
進路……かぁ………。
もう高3だもんね。
いよいよこれからの道を決めなきゃいけない。
「お父さん達の会社を継ぎたいから、大学に行くよ」
「どこ?」
「お父さんの母校……T大。」
先生達にも勧められている大学。
会社継ぐなら、T大出てた方が良いかなって思うんだ。