地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
う〜ん……これはこれでヤバイ。

最後までやらねーと……気が済まなくなる。


ちょっと充電するつもりが、ちょっとではなくなる。



さすがに外ではヤバイだろ……。



「……杏……終わり」

「えっ……」


唇を離し、密着していた体に距離を作る。


「陸……?」

「ワリ……これ以上は止まんなくなる…」


ピンク色に色づいた頬を優しく撫でた。


つーか……。

マジで天然って最強だ。


色づいた頬に、熱を帯びた唇。

上がった息遣い……トロンとして潤んだ瞳。

力は入ってないが、けして俺の首から離そうとはしない手。



杏………煽りまくりだ。


目を見る限り……『足りない』と言っている。


いつもは『触んないでよ変態!』って怒鳴るくせに。
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