地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
応接間の前に着き、廊下に正座する。
「じい様。杏樹です」
襖の向こうにいるであろうじいちゃんに、声を掛けた。
「入りなさい」
「はい。失礼いたします」
返事をして、部屋の中に入る。
「じい様、何か?」
ちらっと目だけを動かすと、和服を着たご老人が優しげな表情であたしを見つめていた。
年は……じいちゃんと同じくらい。
「そこへ座りなさい」
じいちゃんから指定された場所に座布団を敷いて座る。
「杏樹。こちらが、先程お越しになられたお客様じゃ」
右の手の平をお客様の方へ向けて、あたしに説明した。
「こちらはな、朝比奈八雲(あさひなやくも)さんじゃ」
朝比奈八雲………?
その時初めて、真っ正面からお客様の顔を見た。
「じい様。杏樹です」
襖の向こうにいるであろうじいちゃんに、声を掛けた。
「入りなさい」
「はい。失礼いたします」
返事をして、部屋の中に入る。
「じい様、何か?」
ちらっと目だけを動かすと、和服を着たご老人が優しげな表情であたしを見つめていた。
年は……じいちゃんと同じくらい。
「そこへ座りなさい」
じいちゃんから指定された場所に座布団を敷いて座る。
「杏樹。こちらが、先程お越しになられたお客様じゃ」
右の手の平をお客様の方へ向けて、あたしに説明した。
「こちらはな、朝比奈八雲(あさひなやくも)さんじゃ」
朝比奈八雲………?
その時初めて、真っ正面からお客様の顔を見た。