君のホームランで、連れてって!!
それから、菜緒と悠はどれだけ抱き合ったんだろう。
ふと、時間がたったのを見てやっと離した。
「あれ!? 皆ちゃんは?」
菜緒が辺りを見回した。
「そういえば、不二もいねぇ・・・」
悠も驚いた表情をした。
「2人で行っちゃったかぁ」
菜緒は『やっぱりね』といわんばかりの顔をしていた。
「あの、2人が仲良くいってくれるかねぇ」
悠が少し不安そうな顔をして言った。
「大丈夫! 大丈夫!」
何故か、菜緒はすごく自信を張っていた。
「まぁ、いっか」
悠はそういうと足を動かした。
「悠、どこ行くの?」
「ついてきて」
悠は菜緒の手を引いた。
悠がつれてきたのは・・・・・・・・。