君のホームランで、連れてって!!
「菜緒~!どこだ~?」
俺は、廊下を走り回った。
「くそっ。後は、三階西側の廊下だけだ。」
三階西側の廊下は、特別人気のない所。
俺は、嫌なことばかり思い浮かんできた。
「...まさか。」
俺は、勢いよく走り出した。
二階東側から、階段を駆け上った。
「はぁはぁ!」
間に合ってくれ!!
菜緒!!
~三階西側
「くそっ。開かねぇ!!」
俺は、外から錆び付いた鍵を強引にこじ開けようと思った。
ーガシャンッ
「はっ、開いた。」
・・・・・・!!
「・・・え」
俺は、息をのんだ。
この状況が理解できなかった。