大切な人へ
人気者
夏休み
みんな真っ黒なのに私は真っ白
久々の校舎
サッカー部員の掛け声がグラウンドに響き渡る
蒸し暑い体育館の中に私はいた
そのときだったね
きみが初めて声を掛けてくれたのは
第一印象は“かわいい”のきみ
夏休み登校の私を見つける度に 大きい声で名前を呼ぶ
それほどきみは優しい
きみは私とは対照的に 周りに人が集まる
「クラスの人気者なんだいいね」
そう思う時もあったし ちょっぴり憎かった
だけどきみは一生忘れることのできないヤツだった