ソラを見上げれば・・

「涼・・・。歯くいしばりなよ?」

あたしは左手を前に出し右手を振りかぶって
行こうとした時・・・・。

「碧ネエ。
時間いいの?」

葉音が聞いてきた。

「え?」

あたしが時間を見ると・・・。

もう4時30分だった。

「・・・。もう着替えないといけない時間でしょ?」

葉音が聞いてくる。

「着替えないと!!お母さん!!今から着替える!!

・・・。でも涼懲らしめてない・・・。」

恨めしげに言うあたしを涼は勝ち誇ったような顔で
こっちを見る。

「葉音~。ありがと~。」

と涼が喜んでると・・・。

「大丈夫だよ?涼くんはあたしが
シバくから。」

にっこり笑ってあたしに言ってくる。

天使の微笑みの葉音。

涼には悪魔だけど・・・。

「ホント?じゃあ。よろしくね?」

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