ソラを見上げれば・・

碧がやっと自分のコト、想いを話してくれた。



「あたしね・・・

病気なんだ。原因不明の。」

その言葉を聞いた瞬間あたしは心臓が凍りそうになった。


碧・・・
その小さな背中でいったいどんな大きな傷を
背負ってきたの？



瞳に涙をためながら自虐的に笑う碧を見て涙が出そうになった。
けど・・・


今は泣いちゃ駄目だから・・・。
碧の前で泣いちゃ駄目だよ。

あたしが強くないと・・・。


そう自分に言い聞かせた。


「ゆうちゃん・・・
あたし怖いんだ・・・。いつかいつか・・・
皆と別れないといけない時が来ることが・・・


もう・・・
会えなくなっちゃうことが・・・」

碧は静かに現実を見ていたんだ。

原因不明と言われた時からうっすらと広がっていただろう不安が
今になって碧に一気に襲ってしまったんだ・・・。


あたしは碧を抱きしめて

「もう・・・

そんなこと思わないで？

あたしは離れないよ？

だから・・・」


お願い。もう１人で・・・

「抱え込まないで・・」