ソラを見上げれば・・

「ゆうちゃん?帰ろう?」

あたしはゆうちゃんの手を引いて立たせようとするけど・・・


「ぃやぁ・・・・

まだ帰んないぃ~・・・」



だだこねて立ってくれない。





「飲みすぎだよ・・」


目の前のゆうちゃんを見てふとこぼした。



そしたら背中をポンっと叩かれて

「碧ちゃん?

何やってんの?」

振り返ったら悠斗君が立っていた。



「ぁ・・・ゆうちゃん帰らそうと思ったけど


けっこう飲んでて・・・」


すろと悠斗君はニコッと笑って

「大丈夫。

俺が見てるから。碧ちゃんはもう帰るの?」



悠斗君が見ててくれるなら安心かな?


「あ・・・もう遅いし帰ろっかな・・・」


もう11時だしね・・・


お母さん心配してないかもしんないけど・・・


普通に「朝帰りでいいからね♪」って言われて出てきたくらいだから・・・




でも朝までここにいる気は無いし・・・




でも1人で帰るのもちょっと怖いし・・・



「そうなんだ・・・


ちょっと待ってて!」

悠斗君はそう言って走ってどこかへ行ってしまった。

あの人ゴミを走って行けるほどここって広かったっけ?
< 206 / 342 >

この作品をシェア

pagetop