ソラを見上げれば・・
「ゆうちゃん?帰ろう?」
あたしはゆうちゃんの手を引いて立たせようとするけど・・・
「ぃやぁ・・・・
まだ帰んないぃ~・・・」
だだこねて立ってくれない。
「飲みすぎだよ・・」
目の前のゆうちゃんを見てふとこぼした。
そしたら背中をポンっと叩かれて
「碧ちゃん?
何やってんの?」
振り返ったら悠斗君が立っていた。
「ぁ・・・ゆうちゃん帰らそうと思ったけど
けっこう飲んでて・・・」
すろと悠斗君はニコッと笑って
「大丈夫。
俺が見てるから。碧ちゃんはもう帰るの?」
悠斗君が見ててくれるなら安心かな?
「あ・・・もう遅いし帰ろっかな・・・」
もう11時だしね・・・
お母さん心配してないかもしんないけど・・・
普通に「朝帰りでいいからね♪」って言われて出てきたくらいだから・・・
でも朝までここにいる気は無いし・・・
でも1人で帰るのもちょっと怖いし・・・
「そうなんだ・・・
ちょっと待ってて!」
悠斗君はそう言って走ってどこかへ行ってしまった。
あの人ゴミを走って行けるほどここって広かったっけ?