ソラを見上げれば・・

「ゆうちゃんが笑っていれますように・・


みんなが悲しみませんように・・







ゆうちゃんと悠斗君がずっと一緒に入れますように・・









圭が・・・幸せになれますように・・」






目を閉じて唱えた。




[貴方自分のコトは言わなくていいの?]

光がさも当然のように隣にいて話しかけてきた。




そんなこともあまり気にならない。


「うん。いいの。」




笑って答える。

なのに光は


[嘘。なんで嘘つくの?]


怒ったように声を荒げた。


「嘘じゃないよ。」



[嘘嘘嘘!!全部嘘!!


なんで嘘をつくの!?自分に嘘ついて苦しくないの?]


怒鳴る光。







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