ソラを見上げれば・・

碧からの願いだった。


俺たちのことを思って碧が願った。



“もっと、距離を縮めて。あたしの穴を埋め尽くしてほしい”


なんて、言われても。穴は埋めれないし。



だけど、俺は、俺たちは名前で呼ぶことにした。






「圭!今日、開けといてね?」


ゆうがニコニコしてる。


「は?やだ、」


今日は無理だし。

やな予感するし。


「即答!?酷いよ。

ま、そう言うと思ったけどね。

明日、開けといて。


碧のお墓参り行くから。」


碧に逢える!って喜んでるし。


まぁ、そうだな。


逢えることは嬉しい。

けど、寂しさが残る。



でも、墓参りは毎月欠かさず行く。


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