* 恋する猫 *
野良猫と月 ~Mary~
足跡をわざと残した
彼等が私を追ってくれる
って、どこからか
自信があったから

暗い夜道
無駄に明るいネオン
‘もう諦めよう’
何度想っても
諦められる筈がないわ

彼は今どこに居るかしら
泣いてやしないかしら

応えがないのを知りながら
彼の名を呼ぶ
応えがないのを知りながら
彼の名を呼び続けてる

涙が空へ消える頃
潮時なのかな、なんて
想いながらも
やっぱり諦められなくて
またひと粒涙を流す

どうして離れてしまったのかな
どうしてひとりなのかな

本当はずっと彼と居たかった
それを選べなかった
私の負けだね

彼に少しでも幸せが
訪れていれば嬉しいけど
心の底では

‘私だけを想い続けて’

なんて傲慢な想い巡る

楽しかった
嬉しかった
幸せだった

なんで私は彼から逃げたのかな
答えは簡単
簡単過ぎて自分を殺したくなる

ありきたりだけど
翼が欲しい
有り得ないけど
飛んで行きたい

逢いたいよ…
もうきっと叶うことのない
祈りを海に流した
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