* 恋する猫 *
囚人
ビー玉がコロコロ転がる
僕の足元まで来て止まるんだ
手を伸ばして抱き締めたい
だけど重くて動かない
すぐ其処にあるのに
届きそうで届かなくて哀しい

檻から出られない猫
足枷の鎖がジャラジャラ
手を伸ばして君を捕まえたい
届かない月 届かない君
眠れない夜を抱き締めて
逃げたいよ逃げたいの
飲み込んだ言葉を受け入れて

サイコロを転がしたのは誰?
疲れたら休めば良い?
僕は進むよ 倒れるまで

にゃぁって泣いてみても
誰も僕に気付かないよ
僕が僕じゃなくなったって
誰も気付かないんだよ
叫んでも叫んでも
檻から出られないんだ
籠の中の鳥は
自由に羽ばたけない事が
怖かったのかな?
籠の中の僕は
自由に歩き回れない事が
怖いんだ

ビー玉コロコロ転がって
僕は足枷ジャラジャラ引き擦って
何処に行けば良いの?
君に逢いたい
今すぐ逢いたい
我慢なんて出来ないよ
おあずけって言うんなら
目の前で転がらないで

想い溢れて海になる
空を仰いで月を包む
僕が唄う歌は目茶苦茶でも
君に届く気がするんだ

逢いたいよ
今すぐ逢いたいよ
2人じゃなきゃダメなんだ
例え世界が反対しても
僕には君しか見えないんだ
逢いたいよ
今すぐ逢いたいよ
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